漫画系まとめブログです

独裁主義は最善の場合は理想的だが、最悪の場合の振り幅が致命的過ぎる。
民主主義は有権者が理性的であることが前提(だが今は無責任ばかり)であるが、致命的にはなるまでの時間稼ぎはできる。

もっといい方法があればとっくにやってるから
案も出さずに文句だけ言うな

5階建てのアパートのエレベーターの修理をすることになった。
お金の負担率は多数決で決まる。
1階の住人が、私はエレベーターを使わないから2～5階の住人でお金を出せ、私は払わないと主張した。
2～5階の住人はそれを聞いて腹を立て、「1階の住人が全額負担する」案を提案、1対4で採用された。
有名な「多数決のパラドクス」

>有名な「多数決のパラドクス」
前提がおかしいから、結論は間違っててもおかしくない例だな

（単記式）多数決のルール

有権者は、複数の候補の中から一番良いと思う候補に投票する。
１票を１点として合計し、その点数が最も大きかった候補が勝つ。

（単記式）多数決の問題点

二番目以降に良いと思う候補を表明することが出来ないので、
投票者によって賛否が大きく分かれるような候補を選ぶことがある。

最悪の場合、勝った候補を「一番良い」と評価した投票者よりも
「一番良くない」と評価した投票者の方が多くなることもある。

（単記式）多数決の問題点に対する応急処置

「一番良い」と評価した投票者の数が
投票者全体の数の半分を超えている場合のみ有効とすれば、
上記のような最悪のケースは回避できる。
いわゆる過半数のこと。

しかしそれでもまだ、
「他の候補よりは一番良いとした投票者が多いが、
それ以外の投票者からの評価は概ね低い」
というケースは起こりうる。

回避策

投票者の候補に対するランク付けを集計する選好投票を使うこと。

例えば選好投票の一種であるボルダルールでは、
候補数がNとして投票者にとってR位である候補にN-R+1ポイントを加点する。

候補数が３であれば、１票で
１番支持の候補に３ポイント、
２番支持の候補に２ポイント、
３番支持の候補に１ポイント
を与えることになる。

それぞれの候補に異なるポイントを与えることによって、
投票者の候補に対する支持度の違いを意思表示できる。

この合計点が大きかった候補を勝者とするので、
一部の人からのみ強く支持される候補よりも、
多くの投票者からある程度支持される候補が採用される。

一対一の多数決を候補間のすべての組み合わせで行なう（多数決の後にも処理がある）
シュルツ方式という方法もある。

この方法で投票者は、複数の候補に同じ順位を付けるができる。
また、推している候補にだけ順位をつければ良い。

順位を付けなかった候補同士は同順位で
順位を付けた候補よりも下位にした、として扱われる。